小石川ユキBlog

イラストレーターの日常をのんびり綴っています。

『ミシェル・ゴンドリーの世界一周』(東京都現代美術館)

f:id:yuki_koi:20141016134904j:plainフランス人映画監督、映像監督、脚本家、ミシェル・ゴンドリーの大規模な企画展がやってきました。ゴンドリー氏は、『ムード・インディゴ』など可愛らしい映画を撮る映画監督ですが、音楽漬けの十代を送った私にとっては、「独特な感性でかっこいいミュージックビデオを撮るひと」というイメージのほうが強いです。
ローリング・ストーンズ、ビョーク、シェリル・クロウ、フー・ファイターズ、レニー・クラヴィッツ、ブラック・クロウズ、ポール・マッカートニーetc...
私がちょうどMTVをよく見ていた時代(80年代半ばー90年代)ともかぶるので、こうしたアーティストの名前を見ると懐かしいなあと思うのと同時に、非常にわくわくします。

 

会場では、ゴンドリーさんが描いた1000人のポートレイトがお出迎え。圧巻です。「ひとつ20ドル(すみません。正確な数字は忘れました;)で描くよー。写真送ってね」みたいな感じで、一般から公募で集めたようです。

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表情が楽しく、ひとつひとつ見ていて飽きません。よいお顔の絵がたくさんあるなー。

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悩みに悩んで、わたしはこの男の子に一票♪
ノートに描かれたのでしょうか。ゴンドリーさんはお茶目ですね。笑

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なぜ『世界一周』というタイトルなのかというのは、ある一つのインスタレーションのコーナーを体験してわかりました。1から19までの番号が振られた中型のプロジェクタが迷路のように並んでいる空間があり、各プロジェクタの下にはGOとSTOPと切り替わる、信号のような装置が置いてあります。各画面にはそれぞれ異なるゴンドリーのミュージックビデオが流れているのですが、信号がGOに変わった途端、ビデオが別のビデオに突然切り替わります。今まで見ていたビデオは左隣のプロジェクタで続きが流れるようになっています。同じビデオを見続けるには、信号がGOにかわるたびに、左隣のプロジェクタへ、左隣のプロジェクタへと移動しなくてはならなりません。映像に合わせて歩みをすすめて回っていると、なんとなく「世界をグルグル回っている」ような不思議な気持ちになってくる....というのが狙いなのではないでしょうか。(このコーナーは撮影不可。)


さてフロアを移動して、こちらは映画『ムード・インディゴ』のコーナー。

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映画『アメリ』『ダヴィンチ・コード』のオドレイ・トトゥが出演しています。セットの一部や小物など、シナリオや絵コンテなどが飾られています。このセクションでは、映画を見てから展示を見た方が何倍も楽しめると思いますが、そのようなお時間がなかった方は、せめて予告編を見てからこのコーナーに入ることをオススメします。
今はスマホでいつでも予告編が見られますからね。(笑)

☆映画『ムード・インディゴ』
http://moodindigo-movie.com

 

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小物がとにかく細部にわたるまでお洒落なんだなこれが。

...と書いておきながら写真が小出しですみません;

ミッシェル・ゴンドリーの作品展以外に、「ホームムービーファクトリー」という12の映画セットが会場には作られていました。手持ちのカメラやスマホで、これらのセットを自由に使って動画を作れそうです。お友達とワイワイ撮り合うのも楽しいかもしれない。

様々なワークショップなども開かれているようですので、映像にご興味のある方はチェックされてみてはいかがでしょう。

 

 


展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO